スバイリエンの5校の校長先生たちとの会議

2019年11月1日

先週の土曜日にスバイリエンのMoeng Samphan Primary Schoolを訪問してきました。

早朝のスバイリエンの一号線。

お米は収穫期を迎えています。

雨季らしく、あちこちに水がたまっています。

そこには、蓮の花が咲き乱れています。

40分ほどで、学校につきました。

大変にきれいな学校です。(小学校で、こんな立派な門を見るのは初めて・・・)

今回の目的は、この地区の小学校の支援の必要性を確認するためでした。

きれいな職員室なので、どこかの役所に来ているような気がします。

職員室に5校の校長先生方と7名の先生方が集まりました。

Moeng Samphan Primary Schoolのアムシナ校長先生。

Prey Chher Teal Primary Schoolのスオスム校長先生。

Pitch Montrey Primary Schoolのサモン校長先生。

Prey Rumduol Primary Schoolのソッコム校長先生。

Saray Primary Schoolのチェンノン校長先生。

各学校とも、図書室はありますが、本の絶対数が足りないとおっしゃっていました。

どこも、30~60冊ほどしかないとのことでした。

驚くことに、この学校は2階建ての校舎でした。

2015年にカンボジアの有力者の方が総額200,000$を寄贈して建てられたものだそうです。

他国の支援で校舎が寄贈されたお話はよく聞きますが、カンボジア人による支援で建てられたという話は、初めてでしたので驚きました。

学校のお名前もこの方のお名前がついています。

大変名誉なことですね。

同じ本が並んでいます。

書庫には空いているスペースがあります。

684名の子どもたちが利用するには、数が足りません。

この学校の司書の先生は、カバーをしたり、落下防止のひもを備え付けたりして、図書をきちんと管理していました。

手前の年配の男性の先生ですね。

この学校の読書教育が充実していることがよくわかります。

きれいな校舎に整備された校庭。

「ハードがあっても、ソフトが足りない。」そんな状況ですね。

あと、先生方は口々に理科教材がないと嘆いていました。

例えば、

方位磁石、温度計、蒸発皿、人体標本、宇宙の惑星関係図、地球儀

などが挙げられていました。

文具類では、

絵の具や色鉛筆がほしいというお話でした。

現場に行って生の声を聴くと、本当に必要とされているものがわかります。

私が教員養成校時代に作成した数学の教材を紹介したところ、先生方がぜひほしいと言ってきたので、10個ずつくらい作って持っていくことになりました。

日本から使い古した鍵盤ハーモニカを送るような支援は、真の支援になり得ません。

11月23日  Moeng Samphan Primary SchoolとPrey Chher Teal Primary School
12月14日  Pitch Montrey Primary School

以上をお約束してまいりました。

のんびりとした土曜日の午前中、先生方とも雑談に花が咲きました。日本の学校のことを聞きたいようで、日本の先生はいくらくらい給料をもらっているのかと尋ねられたので、私くらいの年齢で4,000$くらいだと答えると、驚きの表情で私たちは300$とのご返答でした。日本の学校では、年間の教育予算で100,000$くらいはもらっていると伝え、カンボジアでも税収体制がきちんと整備されて、教育予算が配当されるようになるといいですねと未来への希望を伝えてきました。

先生方にはお休みのところご参加いただき、大変感謝しております。

(翌日の話)

アムシナ校長先生とFacebookで繋がったら、彼女が経験のために日本の学校を訪問したいので協力してくださいと言ってきました。もちろん、協力させていただきます。