コンポントム州Tbeng Sangkroh Primary School、Kbal Bai Primary Schoolへの支援訪問を完了

2023年9月3日

支援訪問の朝

12月9日月曜日、コンポントム州SUNTUK地区にある2つの小学校を、お二人のご支援者と共に訪問しました。

朝のパゴダ。今朝は、静かです。

人通りも比較的少ない朝の6時。

ローカルレストランは、朝6時から営業を開始します。バイサイチュルークをいただきました。

朝の新鮮な空気のもと、露店で食べる食事もいいものです。このお店は、衛生上もまったく問題ありません。

予想外の寒さにびっくり

国道6号線を南下して、左に入ります。

この街道に沿った運河は、ポルポト時代に大勢の人工が作業に当たって作られたものです。

道は、整備されていますが、土道です。

湿地帯の上は、ブルースカイ。美しい田舎の景色です。

ただ、この日はカンボジアらしからぬ、あまりに寒い朝でしたので、手も感覚もしだいに鈍くなっていきます。

外気温は15度くらいでした。

途中からは、道が悪くなります。

前記事でお伝えした「6マカラ」を通り過ぎます。

この日は、比較的水量が少ないようでした。TukTukの重量を軽くするために、人は別の橋で渡ります。

Tbeng Sangkroh小学校に到着

そして、しばらく走るとTbeng Sangkroh Primary Schoolに到着しました。

朝の到着時の様子です。子どもたちが、外を意識して我々の方をちらちら見ています。

校舎です。

こちらは古い校舎ですね。

手動式の井戸。

ろ過器を通して、飲料水として使用します。

ここには、立派な図書室があります。

先生方との懇談

図書室内には、古い本が書架に並べられていました。先生方とご支援者も交えて懇談します。学校の状況や図書室の活用状況もお尋ねします。

正規の先生でなく、非常勤の契約の先生の方が多いとのこと。教師数が足りていないことも、田舎の学校の悩みです。

ご支援者から、図書100冊と運動用具の贈呈証が手渡されました。

そして、学校側からは感謝状が贈呈されました。

授業見学

授業を見学させていただきました。

教室の壁をご覧ください。木張りの壁に、隙間が空いて、光が漏れて差し込んでいます。

子どもたちは真剣に授業を受けています。

算数の分数の授業でした。先生がとても熱心に教えているのが印象的でした。

交流授業1「日本のお正月」

4年生のクラスで交流授業が始まりました。まずは、クメール式のあいさつを交わします。

子どもたちも少し緊張気味です。

その緊張を和らげるように、ご支援者が柔らかな口調でお話しします。

日本の正月について、説明してくれました。

福笑いのセットを6セット自作してご用意くださり、これを子どもたちに実際にやってもらいます。

一つ一つのパーツを見せます。

おもしろそうな遊びに子どもたちは、興味津々です。

この目隠しをしているだけで、思わず笑ってしまいます。

ご支援者が子どもたちの輪に入って、やり方を手ほどきしています。

周りの子が口々にもう少し上だの下だのと声をかけています。顔のパーツが一か所に集中していますね。

ちょっと誘導してもらったりしながら、みんなで楽しく遊んでいます。

おっと、目が顔の真ん中に置かれて、子どもたちからキャーと歓声が上がります。

出来上がりはこんな感じ。

おかめは、こんな感じ。鼻に注目。

おっと、これは。目隠しすると、パーツの向きの判定が難しいので上下さかさまになることも・・・・。

目隠しを外して、思わず笑みがこぼれます。

交代しながら、全員が行います。

もう一人のご支援者様も補助に入ってくれました。

周りの子は、見ながら学ぶので、後半はきれいな顔が出来上がりました。

一通り活動を終えた後、通訳が子どもたちに尋ねました。

「皆さん、日本の遊びはどうでしたか。楽しかったですか?」

すると、一斉に

「スルオール」(楽しいー)

との返事が返ってきました。

外に出て、全員と記念写真です。

「一緒に写真撮りたい人」の声かけに、子どもたちが名乗りを上げます。

ご支援者様の支援マインドにより、完全に子どもたちの心をつかんでいます。

最後の子を抱き上げたら、周りの子どもたちにも笑みがこぼれます。

たいへん心温まる交流活動になりました。

交流活動2「ベースボール」

休み時間の後、続いて6年生のクラスに入らせていただきました。

子どもたちから一斉に注目を受けるご支援者様は、教育学部の学生さんでした。

ベースボールを知っている人の問いかけに、子どもたちは沈黙。

柔らかいウレタンのボールを用意しました。

さすが、教師志望の方だけあって、子どもたちへの語り掛けも上手です。

外に出て、子どもたちにまずはキャッチボールを教えます。

相手の中心に向けて投げる、きちんと受けとる、これがキャッチボールの基本。

男女関係なく、遊べるところがいいですね。

ナイスキャッチ。

かなり慣れてきました。

次は、手で打ち返します。

当てる感覚を身に付けます。

投げるフォームがかっこいいですね。

ゲームのやり方を熱く語ります。

守備側と攻撃側に分かれて、ミニゲーム。

カンボジアの未来に野球チームができるのも、夢ではなさそうです。

楽しい時間はあっという間に過ぎます。

暑い中にもかかわらず、45分ほど活動しました。

みんなで集合写真。

ご支援者と一緒に。

人気があります。

男の子たちと一緒に。

子どもたちの中に溶け込むご支援者様。

これぞ、交流活動。本物の笑顔です。

先生たちにも、たくさんのご協力を頂きまして、感謝申し上げます。

ちょっと面白かったシーン

一人の男の子が、ご支援者様にすっかりなついてしまい・・・。

ずっと、おんぶ状態で活動に参加していました。

ドライバーのソッキムさんのTUKTUKに、子どもたちが乗り込んで遊んでいます。

名残りを残しつつ、子どもたちとのお別れ。

Kbal Bai Primary Schoolへの支援訪問

この後、Kbal Bai Primary Schoolへ立ち寄りました。

小学校1年生から3年生までのクメール語の教科書を寄贈しました。

学校から感謝状を頂きました。

この教科書でたくさん勉強してください。

帰り道、目いっぱい活動したご支援者様お二人は、心地よい風に当たりながらしばし深い眠りに落ちました。

ご支援者様からの感想

グーグルのクチコミはこちらから。

-3泊4日カンボジア、コンポントム州図書学校支援の参加を通じて-

国内外問わず、こういった体験型のボランティアに参加するのは今回が初めてでした。
募金などに参加することはありましたが、そのたびに思うのが実際どのように使われているかはわからない…。
そんな思いもある中、今回のボランティアでは自らの足でマーケットで本の調達から、そしてそれらを各学校へ届けるまでを辿ることができました。
実際にいくらあればどんなことができるのか、それを肌で感じることができたことが何よりこの支援に参加して良かったと感じた点でした。
決して大きいとは言えない支援金での参加でしたが、それでも一つの学校の生徒さんに末永く読んでもらえるのかなと思うと、微力ながら私にもまだまだできることがあると思え、これからも自分ができる支援について考えていく良いきっかけにもなりました。

また、学校支援の前には、プノンペンにてローカルマーケットやカンボジアの歴史を知るには欠かせないトゥールスレン博物館、キリングフィールドなどを見学させていただき、現地の状況についてより理解を深めることができ、どのような支援がなぜ必要なのか、そういった背景を知ることも支援をするにあたりとても大事な事だなと感じました。
単なる観光であればマーケットも安くて楽しい買い物にしか過ぎないかもしれませんが、今回のボランティアでは現地の生活の様子を見るという点で、改めて支援の必要性を感じました。

実際に学校へ訪問しどんなことを感じるのかなと、子供たちと交流することに少し不安がありましたが、笑顔で迎えてくれた生徒さん達の顔を見てきてよかったなと思えました。
支援をしたくても、それを繋いでくれる方がいないとできない事なので、改めて松田先生に支援の場を繋いで下さった事、感謝いたします。
また滞在中は細部に渡り気を配って頂き、不安なく過ごせました。
改めまして松田先生はじめ、サポートのNさん、学校までの道のりを安全な運転で連れて行ってくださったドライバーさん、子供たちとの交流をより良いものへとしてくださった通訳のブンヘンさん、アンコールワット観光をガイドしてくださったチュンさん、本当に有難うございました。

こちらこそご参加いただきましてありがとうございました。学校支援訪問の前日にカンボジアを見渡す夜のテラスでビール片手に語り合ったこと、よく憶えています。交流活動では、支援へのマインドの非常に高い方で、その心が深い愛情となって子どもたちに注がれていることに感動しました。次回はまた違った交流にチャレンジしてくださいね。