踏みにじられた支援

事実をありのままに伝える。

そして、受け手がどう感じるかは、任せる。

このマインドにより、ブログは長く続けられます。

 

「上の事実を伝える」に基づいて、昨年暮れに起こったある出来事について書いてみようと思います。

実は、新しくできたトイレの記念碑に貼られていたプレートですが、無残にもこのような状態になりました。

そうです。日本とカンボジアの共同プロジェクトである証の石板プレート上の両国の国旗がはがされているではありませんか。

 

ううん、、、、

 

直観的に、

これはいたずらによる仕業だ

と感じました。

 

校長に連絡すると、前日に学校を巡回しているときに、若い2人のカップルが逃げて行ったとの情報を聞きました。

それでさらに調べてみると、隣にある修繕したトイレの鍵部分が壊され、中にはたばこの吸い側が落ちていました。

このことについて、いろんな思いがよぎりました。

 

この不法侵入した若者のカップルは、近所に住むものではないだろうか。

学校を中退してしまったのではなかろうか。

だから、文字も読めない。

そして、仕事もしていないだろう。

 

本当のところは定かではありませんが、取り外しても売り物にもならないものだけに、残念な気持ちでいっぱいです。

校長先生が、手洗い場を室内に設置したいと強く主張した理由はここから来ています。

外に付けると、蛇口を持っていかれると言っていましたから。

支援の現場で、上記のようなことが起これば、誰もが残念な気持ちになると思います。

 

でも、だからと言って支援を止めようという話にはなりません。

 

こちらの少年をご覧ください。

年は、おそらく14-15歳でしょう。

国道4号線沿いにあり、お客さんがひっきりなしに訪れるバイクショップで修理工として働いています。

当然、学校に就学する年なんですが、退学して、ここで修業をしているのでしょう。

彼は、お客さんの指摘する箇所を手際よく修理していきます。もらえる給料はごく僅かかもしれませんが、彼の瞳からはメカニックが好きなことが良くわかります。

確かな技術を身に付けたい。
将来は独立して、自分の店を持ちたい。

一心修理している作業の様子からは、そんな思いが感じ取れます。

一生懸命、修理してくれたお礼と将来への応援の意味を込めて、私はそっと彼にチップを渡しました。

あまり慣れていないのか一瞬きょとんとしていましたが、すぐに理解して、最後は照れながら、Thank Youの一言が返ってきました。

Good Luckと伝え、私は店を後にしました。

 

このように学校を辞めても、彼のように、夢をもって働く子もいます。

反対に、遊びに走り、悪事を働く子もいます。

 

カンボジアでひったくりに会うケースも、多くが後者のケースで、学びを絶たれた子たちのひとつの姿です。

 

学校教育だけに問題があるわけではありませんが、知育・徳育を初等教育の段階できちんと身に付けること、すごく大事です。

 

新しい国旗のプレート、このままではご支援者に申し訳ありません。

今回は、破壊されなかっただけ、良心が働いたと信じることにしようと思います。

サイズを測って、決してはがされない素材のものを注文します。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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