完成したタペストリー

2020年6月23日

フェアトレードの作業所

私の自宅から、車で10分ほどのところにハンドワーカーさんたちの作業場があります。

私は、時々訪問して、作業の様子を見届けに行くのですが、いつも皆集中して取り組んでいます。

ちょうど、私が来た時が皆さんのブレイクタイムになり、おしゃべりに花が咲きます。

「見て見て、こんなに進んだのよ。」

「こんなにきれいに縫えているのよ。」

皆、自分の作業状況をアピールします。

質の高い作品を仕上げるKORさん

今回は、着実に仕事を進めているKORさんについて書きます。

KORさんは、現在妊娠7か月。もとは、製縫工場で働いていましたが、現在身重の体のために休職しています。

ここカンボジアでは、休職中の給与が保障されないため、家計のやりくりも大変になります。

だからこそ、私たちの仕事を喜んで引き受けてくれます。

KORさんは、一日のかなりの時間をこの仕事に費やすので、通常のペースなら6か月はかかるところ、わずか2か月ほどで100cm×60cmもあるこの大きな作品を完成させました。

綿密な作業を確実にこなす技術

その上、KORさんのすごいところは、作品の仕上がりがとても素晴らしいところにあります。

さすが、製縫工場に勤めているだけあり、手縫いの技術が優れています。

彼女の作業を見ていると、無心に一本一本正確に針を通しているのがよくわかります。

刺繍作業には、均一な力加減が必要で、緩すぎても張りすぎてもダメなのです。

その微妙な力加減が巧みなことが、彼女の作業からよくわかります。

目は常に細かな縫い目に注視されています。その集中力は、並大抵ではありません

支援活動の良き理解者

KORさんは、この刺繍作品がカンボジアの子供たちに返っていくことを理解しているからこそ、積極的に良い作品を仕上げたいという思いにつながっています。

ぜひ皆さんにもKORさんの作品を直接見ていただきたいと思う次第です。

水面に映るアンコールワットの3つの塔。

カンボジアを象徴する美しいタペストリーです。

実物には、写真ではわからない独特な柔らかい味わいがあります。

 

KORさんは、すでに次の作品を手掛け始めました。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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