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カンボジアの平均月収

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カンボジアで国が定める最低賃金

カンボジアでは、法律で最低賃金が決められていて、2016年度の最低月給が128米ドル(約1万4000円)でした。2018年には、170ドル(1万8400円)にまで上昇し、今年2019年に182$になっています。フンセン首相は今後数年の間に223ドル(2万4100円)にまで高めると演説で公約しています。

物価水準が違いますので、単純な国際比較はできませんが、アセアン諸国に比べてかなり低い水準であることは事実です。

当然の事ながら、職を得る労働者たちは、雇用に感謝しつつも、生活をよりよくしたいと願います。

首相が、賃金の上昇を公約に掲げるのも、この民意に応えていると言えます。

賃金の上昇が雇用主を圧迫する

しかし、人件費が安く済むという理由で、こちらに生産工場を移転している海外資本は、現在大きな岐路に立たされています。

とりわけ、日本の企業は、税金面で好待遇が受けられるという理由で経済特区に工場を建てたはいいが、この労働者の賃金の上昇により、利益が圧迫され、赤字を出す企業も出始めています。

つまり、外国資本は、労働者にとって雇用の促進を実現している点でメリットがあるが、労働者の給与の上昇により雇用主側が撤退を余儀なくされ、雇用の場さえも奪われるという、相反する矛盾が働くことになるわけです。

これが、経済上のパラドックスです。

プノンペンに起きているインフレ

こちらに住んでいて、確かな実感があるのですが、今、プノンペンの物価がじわじわと上がり始めています。

価格は、売り主側がどのようにでも設定できますので、一つが値上げをすれば、他箇所も連鎖して値上げしていくのは自然なことです。

豚肉は、昨年1kg=13,000リエルだったのが、今や20,000リエルにまで上がっています。

食材や生活必需品が、賃金の値上げ以上に上昇している印象があります。

労働者たちは、食べる量を減らし、出費を抑えて、生活をしのぐしかありません。

ヨーロッパの関税優遇制度EBA

もう一つ、カンボジアが、現在大きな問題として見守っているのが、ヨーロッパの関税優遇制度EBAが撤廃されるかもしれないということです。

これは、この国の政治的な在り方に反発したヨーロッパ連合が、経済的に制裁を加えるというものです。

カンボジアの縫製品がヨーロッパで売り上げを伸ばしているのは、実質関税ゼロで輸入されていることによる恩恵があります。

これも先進国が途上国に与える支援の一つの形です。

この関税優遇をなくすと、この国は大きな打撃を受けます。

輸入品に関税がかかる。
仕入れ値の上昇により、販売店は製品を値上げをせざるを得なくなる。
カンボジアの縫製品の小売価格が上昇する。
製品の売れゆきが落ち込む。
工場は生産規模を縮小せざるを得なくなる。
多くの労働者が解雇される。
人々の収入減によって他の製品の購買力も低下する。

こうして、各国の資本が、こぞって撤退することになれば、カンボジアの経済は大きな打撃を受けることになります。

経済の下降線は人々のマインドが作っている

人々が安いものだけを買い求め始めたときには、すでに経済は下降線をたどり始めています。

ユーチューブに、日本の若者がカンボジアで値切り倒して物を買う動画をときどき掲載されているのを目にします。

私は、それを時に腹立たしく感じます。

正当な労働対価を支払うことを考えれば、適正な価格があってしかるべきであり、ただ同然に手に入れようとすることにはまったく賛成できません。

生産者が作った製品を、価値を感じて、消費者がその対価として喜んで支払うことができれば、経済は好循環していくのです。

安く売られている製品の裏にある、何百万人という人々の汗と涙の存在を知らなければなりません。

カンボジア産の砂糖に潜む諸問題

上の記事を合わせてお読みください。

フェアトレードの役割

我々が行うフェアトレードの事業は、工場労働者の少ない給与を補助する役割を果たしています。

生活が苦しい人々を、傍観者の立場で見ているのではなく、何かアクションを起こして力になりたいという思いがその一番の原動力です。

彼女たちが持っている製縫技術を生かしながら、所得の向上に寄与する。

フェアトレードの事業に、そんな、イメージを持っていただけたら嬉しく思います。

労働者たちは、所得を上げるためにはどんなことにも取り組む気構えがあります。

ですから、製品づくりにもとても熱心に取り組んでくれています。

ちなみに、この作品。

装飾し、額に入れて、店頭では、150ドルの値で販売されています。

決して安い値段ではありません。

ハンドワーカーさんたちの、誠実で、綿密な作業ぶりをよく理解しているから、私は納得できます。

日本の皆様にも、ぜひその点を正当に評価していただき、価値を感じていただければ幸いです。

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