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カンボジアへの社会支援についての考察

NGO団体は、その性格上、社会的な貢献度が問われます。

我々が、フェアトレードと称して行っていることもその一つではありますが、少しばかり性格が違っています。

そもそも、フェアトレードは現地で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することによって、生産者の持続的な生活向上を支えることを言いますが、たいていそれによって仲介者は利益を得る仕組みになっています。

そういう日本の業者が、ここにはたくさん存在しています。

シェムリアップで莫大な利益を上げた方も何人か知っています。

私が申し上げたいのは、それを評価する云々ではなく、我々が目指しているフェアトレードは、社会貢献一色になっているということなのです。

我々の、刺繍タペストリー事業について考えてみましょう。

刺繍ワーカーさんたちの年齢は、20代~40代くらいです。

生年月日を考えれば、1980年~2000年くらいまでになります。

つまり、カンボジアが内戦状態で教育そのものが崩壊していた時代に生まれた方たちなのです。

当然、読み書きを教わっていない、知識も授かる機会がなかった、アルファベットさえ書けない、そういった方ばかりなのです。

当然、職にもつけない方が多いので、ものを売る生活が中心になります。

家計は貧しく、ギリギリの生活を余儀なくされます。

物価の高いプノンペンでは、なおさら厳しい生活にならざるを得ません。

そのような方が、できることは生活の中で生み出された生きるために身に付けてきた技術だけです。

刺繍がその一つなんです。

彼女らは、その技術で、3カ月~6か月かけて、見事な一つの作品を作り上げます。

どのくらい素晴らしいかは、実際に手に取ってみていただければわかります。

機械で大量生産されたものと、一点物の手作りの作品との違いは明白です。

お土産屋に行けば、大量生産された織物が売っていますが、それとはまったく異なる味わいがあると思っています。

ただ安いものをと考える人には、不向きなものですが、本当の良さが理解できる方にはそれ相応の価値があるものを確信しているからこそ、この事業を取り入れて進めています。

価値を認めて、購入していただけた先には、正当な賃金を支払うことで、彼女らの生活がすこしでも改善されるのです。

子供に服も買ってあげられるし、生活に必要な物資も購入できるようになります。

そして、そこに利益を生み出せば、それを図書支援に回すことができます。

ちなみに1枚のタペストリー(100cm×60cm)を60$で販売していますが、ワーカーには正当な相場である30$の賃金を支払います。材料費が10$です。残りの20$は、余剰になりますが、これを図書支援事業に回します。

これは、フェアトレードとは言わないのかもしれません。

なぜなら、この事業で個人の生活の足しにすることを目的としていないからなのです。

仕組みを理解していただき、価値を感じた上でご協力を頂ければと思っています。

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