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ポルポト政権とクメールルージュの全容がすべてわかるアプリ

カンボジアの歴史

カンボジアの近代史を語る上で、必ず人々の関心を呼ぶのがクメールルージュ支配下の出来事。

ポルポト政権時代の民主カンプチアの国旗。

この赤い国旗が意味するものを、私たちはもう一度考える必要があります。

この時代に、200~300万人の人々が虐殺されている事実を世界中の人が関心を持ち、今もなお、プノンペン市内にあるトゥールスレン博物館やキリングフィールドには訪問客が絶えません。

とりわけ、若い世代の訪問者が多く、その事実をこの目で確かめようと残酷な史実に向き合おうとしているように思います。

当HPでも、ポルポト政権については、過去記事を書いておりますので併せてお読みください。

ポルポト政権が生まれた背景

1975年4月17日 ポルポト政権が生み出した負の遺産の始まりの日

ポルポト政権が3年8カ月の間に行ったこと

アプリ「クメールルージュの歴史」

そんなクメールルージュが台頭した民主カンプチア時代をWEB上で学べる秀逸なアプリを開発された方がいます。

それは、Sopheap Cheaさんという方です。

彼は、プノンペンにあるボパナ視聴覚リソースセンター(Bophana Audiovisual Resource Center)のExecutive Directorです。

Iphoneかアンドロイド端末で、「Khmer rouge history」と入力して検索してください。

アプリは無料でダウンロードできます。

プログラムを立ち上げるとすぐに、当時の音楽が流れ、各チャプターの選択画面が出てきます。

言語は、クメール語か英語が選択できます。英語を選択するとよいでしょう。

チャプターは全部で14章。

写真、イラストやビデオを豊富に用い、大変わかりやすく解説されています。

では、各章を紹介します。

第1章 どのようにしてクメールルージュが権力を握ったのか。

クメールルージュが台頭した理由には、欧米諸国のアジア侵略に対抗する勢力と加担する勢力とが入り混じった当時のナショナリズムがありました。第二次大戦後の政治事情や王室の存在、諸外国のアジア侵略から受けた影響などがご理解いただけます。

第2章 クメールルージュによるプノンペン制圧

1975年4月17日、首都プノンペンは、わずか3日でゴーストタウンになったと言われています。クメールルージュ軍に制圧された時の様子について、当時の写真や詳しい資料と共に解説しています。

第3章 クメールルージュはどのように毎日の生活を組織したか。

クメールルージュは、民衆を旧人民(地方の農民)と新人民(都会の知識人)というように白黒分けし、組織的に統括した様子がご理解いただけます。新人民を再教育という名目で、地方に移動させ、強制労働させたのです。

第4章 クメールルージュの方針と思想

クメールルージュの具体的な政策と共に、どのようにして反抗分子を摘発したのかについて書かれています。

第5章 民主カンプチア政権

原子共産主義を掲げたサルトサル(俗名ポルポト)。彼を党首とした民主カンプチアという国が、どのような国家を目指したのかについて書かれています。

第6章 セキュリティシステム

「敵は身内にあり」国家体制を維持するために、内部の反抗分子をあらゆる方法を用いて一掃しようとした様子がわかります。

第7章 民主カンプチアの衰退

1979年1月7日は、クメールルージュの支配から解放された日です。ポルポト政権が陥落するまでの様子について解説しています。

第8章 裁判への道のり

内戦終了後、国際法廷によりポルポト政権時代の虐殺について裁判が行われています。生き残った証言者が非常に少ないことから、裁判が困難を極めたことがうかがえます。そして、それは現在もなお続いています。

第9章 クメールルージュ下における婚姻

ポルポト政権下では、自由な恋愛も禁止されていました。婚姻は、オンカーの命令によって成立したのです。

第10章 アンコールの子どもたち

実は、ポルポト軍下で戦った多くが少年少女兵士たちでした。当時の子どもたちは、家族も親も信じるなと教育され、オンカー(上層部)の言うことのみが正しいと信じ込まされてきました。

第11章 クメールルージュ下における少数民族

クメールルージュに排除された人々の中には、ベトナム系住民や外国人などの他民族も含まれていました。報道関係で駐在していた外国人カメラマンなども犠牲になっています。

第12章 クメールルージュへの抵抗

クメールルージュを崩壊に導いたのは、内部の反対勢力とベトナム軍の力によるものでした。ポルポト軍は、タイ国境の村に逃げ込み、戦闘を続けました。

第13章 追加記事

クメールルージュについて、様々な角度から検証している記事です。

第14章 ビデオ資料

当時の映像やテレビ番組で放映された虐殺場面などの映像をご覧いただけます。

いかがですか。

読ませていただくと、これほどの資料をまとめるのにどれだけの苦労があったことかがうかがえます。

しかも、誰でも見られるように無料で公開してくださっています。

そんなSopheap Cheaさんに心から感謝いたします。

 

多分、すべて読むのには丸一日はかかるかもしれません。

しかし、残虐な歴史から目をそらすことなく、後世に語り伝えることは、現在、生を得ている我々の義務だと思います。

私は、特に戦争について知らない若い世代に見ていいただきたいと思います。

また、アーティケルを読みこなすことは、英語の学習にも役立ちます。

このアプリ、カンボジアに関心のある方に強くお勧めします。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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