カンボジアが直面している8つの問題

どこの国にも、その国なりの抱えている問題がありますが、現在のカンボジアが直面している様々な問題を網羅してみました。
 
選挙の行方
2013年に野党である救国党が躍進。しかし、その後、救国党は解党に追い込まれ、党首や幹部も国外へ追放されました。
そして、2018年7月29日の総選挙では、野党を排除した人民党が票を独占し、圧勝。
2023年に向けて、現政権がどのようなかじ取りを行っていくのか、民意を反映した政治が取り戻せるのか、見逃がせません。
 
貧困問題
プノンペンには、経済成長の中で資産を増やした富裕層がいる一方で、1日2$以下で暮らす人々が大勢います。地方には、出稼ぎのために、家を空けなければならない世帯も多く、子どもたちの就学にも影響している実態もあります。
人が、人としての生活を送れるような国の支援が広がることを期待します。
 
雇用労働問題
カンボジアの縫製工場については、これまでにたくさんレポートしてきました。政府は労働者を守るために、休業した工場労働者には40%ほどの手当てを出すことを約束していますが、新型コロナウィルスの影響により、今後、操業停止する工場が増えることが予想される中、カンボジアの労働者の8割を占める工場労働者の雇用が守られていくのか、今後の行く末を見守っています。
 
教育の改善
地方の学校の教育環境が十分に行き届いていない実態の中、この新型コロナによって全校休校になり、すでに2か月が過ぎています。カンボジアの公教育は、目下、完全に停滞しています。多くの子供たちは、今、家の仕事の手伝いをして毎日を過ごしているので、学習の遅れが気になるところです。
他の社会活動が再開されている中、教育だけが取り残されている感もあり、学校が元通りの機能を発揮できるのか非常に気がかりです。
 
環境問題
プノンペンに住むとわかるのですが、大気・水質汚染が尋常ではありません。一酸化炭素や窒素化合物を撒き散らしている旧車両への対策が早急に必要です。また、郊外に散乱するプラスチックごみの処理問題も、根本から見直すときに来ていることは間違いありません。
 
汚職や贈収賄
残念なことに2018年に行った政治腐敗指数によると、カンボジアは3年連続ASEAN諸国の中で最下位という不名誉な事実を作ってしまいました。政府首脳部の中にもクリーンな政治を目指す諸派がいるはずですから、やはり、それを、国民に身をもって示していく覚悟が必要です。国民の政治への信頼を取り戻すためにも、お金で動く政治からの脱却が急務です。
 
土地の収奪
ダム建設、都市計画、大型施設の建設によって、現地住民の土地の強制的な取り上げが問題になっています。奪われた人々の暮らしが十分に保障されていないことが問題です。地方では、山林の森林伐採の問題もあります。これは、人権・環境問題とも重なる大きな問題です。
 
人権問題
地方にいくほど、児童労働・人身売買など、貧困が絡む人権問題があります。その多くの理由が、貧困です。コッコン州の児童労働について、以前記事を書きましたが、シュガーケインジュース一杯にさえ、児童労働が絡んでいる事実を知っていただきたいと思います。1日わずか2.5$の給料で、学齢期の子どもがサトウキビ畑で働いている事実があります。
 
 
カンボジアの多くの問題は、政治、社会構造、貧富の格差、環境、人権など、複合的に関連し合って存在しています。
 

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