秘境コンポンチュナン州TrabekMountain

2020年6月23日

コンポンチュナン州は、プノンペンからは北西に向けて110kmほど離れたところで、2~3時間ほどで行けます。

2018年の正月をここで過ごしたことを思い出しながら、走りました。

ここへ向かう国道5号線は大変道が悪く、時に道路が陥没していたりしますので、2輪車の走行は注意が必要です。

チュナンとは、クメール語で鍋という意味で、コンポンチュナン州では伝統的に素焼きの技術が受け継がれています。

セントラルに近づくと、鍋をモチーフとした像が立っていました。(笑)

街のお店には、たくさんの焼き物が売られています。

コンポンチュナン州立教員養成大学です。

歴史を感じさせる門構えです。

現在は、カンボジア全土、公立私立のすべての学校は休校中です。

施工中と思われる校内の通路。

新しい校舎と古い校舎が共存しています。

象は、どこへ行っても神聖な動物です。仏教国ならではですね。

実は、この国道5号線は日本の支援で、現在拡張整備中なんです。

若き日の故シアヌーク国王の写真。

プノンペンと同じ独立記念碑。

実は、ここには王子とお姫様の伝説があります。

追いすがるお姫様、制止する王子様。

この伝説の山をこの目で観たくて、ここまでやってきました。

街のはずれのラウンドアバウトには、船のモチーフの像が現在作られています。

川辺の郊外に向かって走ると、天然の自然が広がっています。

この山が伝説の山。

ただし、入り組んで流れるトンレサップ川をフェリーで越えなければなりません。

向こう岸に着くには、このフェリーで30分ほどかかります。

料金は、二輪車込みで3500リエル。

4隻の船で渡しているそうですが、30分ほど待ちました。

船内一杯お客さんが乗るまで、20分ほどかかりました。

トンレサップ川は、シェムリアップ湖から流れてくる川です。

ゆったりと流れる川の水は、緩やかに赤い土を含んで下流に運んでいきます。

湖畔で暮らす人々の生活。

近くを通り過ぎたので、失礼して、拡大で撮影しました。

日本の戦後もそうでしたが、川べりに屋根を立てて、そこで寝泊まりしていた人々も大勢いました。

ベトナム系住民は、土地の所有権がないために、土地として認められていない水上に集落を作り、住み着きました。

それが、水上生活の起源なのです。

これから雨季になるので、水かさが増していきます。

 

向こう岸に着くと、順次下船していきます。

こちら側には、人工的なものがほとんどありません。

道路ももちろん赤土のまま、舗装されていません。赤土道路は、ひとたび雨が降ると、二輪車はスリップして走行が難しくなります。

乾季の最後だから、今が楽に移動できるときです。

お気に入りの手つかずの自然が広がります。

タックタナウの木。

上に樹液を取るための容器が括り付けられています。

この樹液が、またおいしいんです。

幹には木に登るための、ステップがつけられています。

ちょっと休憩して、樹木を観察。

近所の人に聞いてみたところ、タックタナウに樹木には雄と雌があるそうで、樹液は雌の期からしか取れないのだそうです。

あと、カンボジアでは、高木の下では、落下物に注意です。頭に直撃して、命を落とすケースもあります。

山のふもとから、かなり急な道を徒歩で登っていきます。

しばらくの間は、無人でしたが、午後から何人かのお客さんが見えていました。

伝説のお話を元に作られたパゴダ。

お坊さんがお話をしてくれました。

私自身も、お祈りすることはもはや習慣のようになっています。

下の祠で一休みした後、特別に祈祷をしていただきました。

ガイドブックに載っていないところにこそ、本当のカンボジアの姿を感じることができます。

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