教育の質的支援とは

教員養成大学での活動

このところインターンシップの個別説明会を続けて行っています。

その中で、協調してお伝えしているのが、

質的支援

と言う言葉です。

魚を与えるのではなく、釣り方を教える。

つまり、中身を教えること。

例えば、三角形の面積の公式を教えるのではなく、三角形の面積が「底辺×高さ÷2」で求められるわけを自ら導き出すような指導方法のことです。

一つ実践をご紹介します。

スバイリエン州の教員養成大学で、指導教官と指導方法を考案し、一緒に教材を作って取り組んだ授業研究です。

作成した教材については、以前の記事「求積方法を考えさせる図形回転盤」をご覧ください。

授業のテーマは、台形の求積です。

まず、台形の求積の考え方は、大きく分けて3通りあります。

①補助線を引き、三角形2つあるいは平行四辺形と三角形に分割する。
②同じ台形をつなげ合わせる。(倍積変形)
③斜辺の中点と頂点を結び分割して、切り離された図形を回転移動させる。(等積変形)

このうちのどれでも良いので、学生たちに三角形と平行四辺形の公式を用いて、自らの力で台形の公式を導き出させます。

与えられた台形に補助線を引く学生たち。

カッター版は、30枚ほど支援団体に購入していただきました。

こちらの学生は、見通しをもって取り組んでいます。

知識で学んだ台形の公式を一切忘れて、図形を変形することで公式を導き出せることを見つけ出します。

これまでのカンボジアの授業の教え方は、公式丸暗記でした。それを打破する必要があります。

私も学生たちの取り組みを見て回りました。

来年は生徒を指導する立場になります。自らが身に付けてこそ、子どもたちの学びを深めることができます。

声の大きいサロットさん。説明も論理的です。

彼女は、上のA-2のパターンで求積しました。

指導教官のブンタ-先生も打ち合わせた展開で上手に指導しています。

ここで、秘密兵器登場です。図形回転盤です。こちらは、既製品の回転移動ボードを使用していますが、段ボールなどの身近な材料でも製作できます。

授業終了後に、学生たちに感想を書いてもらいました。

「自分で考えて、とても役に立つ内容でした。」と言う感想が多かったです。

授業終了後、参加者による事後研修会を行いました。

ブンター先生が、授業の意図を参加者たちに説明しています。

この会には、大学のカウンターパートをはじめ、付属小学校の数学科の先生たちにもご参加いただいております。

 

いかがでしょうか。

質的支援とは、教育の内容を充実させること。

私は教師時代に、「教材を教えるのではなく教材で教える。」と学びました。

つまり、教科書を教え込むのではなく、教科書で○○を教えるのです。

○○は教材の価値。

それをを見つけ出すのが、教師としてのセンス。

その結果、考えることの楽しさを感じ、自ら学ぶ子供たちが育つようになるのです。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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